第74話 「たったひとつの魔法水」
占星術タンバリン物語
第74話「たったひとつの魔法水」
キャン子先生が、
風呂敷を広げた。
「みんニャ〜
この中から気になる石をとって
瓶の中に入れてにゃ〜。」と。
クロードさんが、
フォローするように言った。
「この石は、
すでに浄化されています。
石のピュアな力が
バラ水に融合して、
個人の能力が開花します。」
と。
キャン子先生は、いつでもどこでも
キャン子先生で、楽しそうだった。
私は、青緑い色の石を
コロンと入れた。
瓶を眺めていたら、
キツツキさんが
「ミキちゃんっぽいね」
と言った。
キツツキさんの
選んだ石も選んだ瓶も
キツツキさんぽかった。
二人の瓶から出る
煙のようなものが同じ色に見えた。
不思議だなぁ〜
と思っていたら、
キャン子先生が寄ってきて、
「二人は似てるね。」
と言った。
似てる!?
カランコロン
つづく