第75話 「愛の水」
占星術タンバリン物語
第75話 「愛の水」
キャン子先生の瓶が
気になった。
驚くことに
石がいっぱい入っていた。
「キャン子さん。
どうしてそんなに
たくさんの石を入れるんですか!?」
「これはね、お店用だからにゃ。
どんな人が来てもいいように。
みんながみんな、
ほんとうの気持ちに気づいて
ほんとうの道を歩んでいくようにだにゃ。」
「・・・。」
「あら、ミキちゃん泣いてるの?」
「え?」
私は泣いていた。
キャン子先生は、どこまでも愛の人。
いや、愛の猫だった。
「キャン子さん、
ありがとうございます。」
「にゃんにゃん」
どういたしましてということらしい。
カランコロン
次回 ラスト!!