10の天体
占星術タンバリン物語第28話「導きの石」カランコロン「おはようございます!」朝6時50分。私はいつもより早く着いた。チカチカ光る石。あれを枕元において 寝たからなのかいつもより1時間も早く 目が覚めた。 そして、いつもよりも 体がとても軽い。あの石…
占星術タンバリン物語第27話 「光る石」午後6時。タンバリン喫茶は、 6時になると閉店となる。エプロンをとったら すぐに帰れるのだけれど、、どうしても「石」が 気になったので 聞いてみた。 「キャン子さん、 この石がチカチカ光るように 見えるのはどう…
占星術タンバリン物語第26話 「石」「キャン子さん、 今さっき、 ムッシューKが いらしてコレを キャン子さんにと・・」 「あら、何かにゃ?」 風呂敷の中には 色とりどりの 石が入っていた。 「まぁ!」キャン子先生が、 すっごく喜んだのが すぐにわかった…
占星術タンバリン物語 第25話「午後5時」 カランコロン(あ、 ムッシューKだ!)「い、いらっしゃいませ」 「キャン子さんは?」 「あ、今、セントラルパークで お散歩中です。」 「そうですか・・。 あのう、これをキャン子さんに 渡してもらえますか?」 …
占星術タンバリン物語 第24話「おとめ座の心」 ムッシューKは、 とても美しい言葉で 丁寧に話した。「ここ半年間、 まともに眠れておりません。 いつもは喫茶店によることは ないのですが、 今日はなんとなく 入ることとなりました。」と。 キャン子先生は、…
占星術タンバリン物語第23話 「アイデア」キャン子先生は、 チーズケーキを持って 9番席に座った。「お邪魔じゃないかにゃ?」「いえ、今書き終わったので・・ どうぞ。」彼は、ムッシューKといって 有名な作家だった。とにかく斬新なドラマを 描くので有名…
占星術タンバリン物語 第22話 「午後3時」2日目は、時間がすぎるのが とても早く感じられた。気づけば 午後のアイドルタイムだった。9番テーブルに 男性が座っていた。午後3時のオルゴールがなった。「何にいたしましょうか」「ええっと、では、 クリームソ…
占星術タンバリン物語第21話 「NYマラソン」カランコロンいらっしゃいませ。「5」という数字のゼッケンを つけた人が入ってきた。そういえば、 ニューヨークマラソンは 今日だったっけ。ご注文は?「レモンジュースちょうだい!」レモンジュース・・・。どう…
占星術タンバリン物語第20話 「1分の遅刻」はぁ、はぁ、はぁ。。カランコロン「お、おはようございます。 遅れてすみません。」タンバリン喫茶で 2日目の出勤。今朝も遅刻した。遅刻するまいと 早く準備をするにも 関わらず ちょびっと遅れてしまう。 キャン…
占星術タンバリン物語第19話 「自分を知るため」あとから気づいたのだけれど、キャン子先生は、 15時に来た人にだけ 占いをしていた。 15時をすぎてから 9番席に座った人は 「アレ」を頼むわけでもなく 占いをお願いすることもなかった。 ただ、メニュー表か…
占星術タンバリン物語 第18話「おかあさんの匂い」 ハナちゃんが帰っても、 キャン子先生は 椅子に座ったままだったので9番席に近寄ると キャン子先生は 目をつぶって 深く呼吸をしていた。 そぉっとしておこう。 そして、キャン子先生が カウンターに戻って…
占星術タンバリン物語 第16話 「バリアすること」 ハナちゃんは 少し気持ちが落ち着いたようで、「このチーズケーキ 美味しいですね。 それに、このおしぼり、 気持ちよいですね。」 キャン子先生は、 嬉しそうに言った。「ありがとにゃ。 ハナちゃんはね知…
占星術タンバリン物語第4話「ブレンドコーヒー」カランコロン「い、いらっしゃいませ。」帽子を深くかぶった男性が 新聞片手に入ってきた。わたしがこのお店で 初めて接客した人。男性は、 まるで我が家のように 13テーブルに座った。キャン子先生は、 「み…
占星術タンバリン物語第3話「心の扉がひらく午後3時!?の巻」喫茶店で働く初日。何をしていいのかわからない私に キャン子先生は「そうね、まずは メニューを覚えてもらおうかニャ。 それと、なんとなくの このお店の雰囲気とか 流れとか掴んでニャ。 OKニ…