西洋占星術の入り口

占いとこころについて考察日記

第61話 「ヒーリング」

占星術タンバリン物語
第61話 「ヒーリング」

満月を見終わって、
さぁ帰ろうとなった時。

わたしは、小石につまづいて
足をぐねってしまった。

(痛っ)

キャン子先生が心配するといけないと思い、
何事もなかったように歩こうとしたら

「ミキちゃん。歩いちゃだめ!
 ここに座ってにゃ。」

と、敷物で場所を作ってくれた。


私は戸惑ったけど、素直に座った。

キャン子先生には隠し事をしても
通じないのを思い出した。


キャン子先生は、何かつぶやいていた。
そして、ブレスレットをはめて、
痛みのある場所から
20cmほど離れたところに手をかざした。


(あ、まただ。。)



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キャン子先生の手から煙がでてきた。


煙はどんどんと増えていき、
気づくと私の足が煙で覆われていた。


ものすごく気持ちのいい
懐かしい温かさを感じた。


満月の光なのか、
キャン子先生のオーラなのか
いろんな色の光の玉が浮いていた。


「もうだいじょうぶだよ。
 立ってみて。」


「はい。。。
 よっこいしょ。
 
 あれ???
 痛みが消えてる!!
 どうして???」


「気を整えたにゃ。
 ヒーリングにゃ。」


「あ!! 
 じゃあ、キャン子さんのエネルギーで
 私を治療してくれたってことですか???」


「う〜〜ん。正しくは違うんだにゃ。
 私はミディアムになっただけ。
 治したのは、ミキちゃん自身だにゃ。」



私が自分で治した???

キャン子先生の体を通して???

どういうこと???


興味があるけど、オカルトっぽくて怖いな・・・




「ミキちゃん、これは怖くないよ。」

(げっ、、また見抜かれてた。。)




「今のはね、おかあさんがこどもに
 行うヒーリングと同じだよ。

 ミキちゃんが小さい時も、
 おかあさんがやってくれたんじゃないかな。

 ''いたいのいたいの飛んでいけ〜〜〜!''

 ってね。」


「小さい時に、母によくやってもらってました!
 あれと同じなんですね!」


「ミキちゃんもできるよ。」

「わたしも!?!?」


魔法使いのようなことが
私にもできる!?!?


「そうなんだぁ。
 私の手にもヒーリングの力が
 あるんだぁ・・・」

ぼそぼそと言ってたら、
キャン子先生は
くすっと笑って


「さ、帰りましょ!
 ヒーリングのことは
 またお店でね。」

「はい!」


返事した瞬間に、
どこからともなくバラの匂いが漂った。


今、思い出してもあの夜は
不思議なことの連続だった。



カランコロン 
   
   つづく



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


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おやすみ。


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